2024-9-22
Twitter にかくと炎上しそうなネタでもあるので、割と時流のホットなコンテンツは最近 Bluesky に自分の意見やスタンスを書いていることが多い。
タイトルの通り WFH か RTO かという話はコロナ禍から時間が経って、欧米圏では一定の解答が出つつあり、国内でもある程度企業ごとの方針は固まってきていると思っていたけど、そういった先行してスタンスを取る企業に遅れて最近になってスタンスを変更する企業の話もまたポツポツ聞くようになってきた。
身近でもそういった話を聞いたので Bluesky にこういった一連の投稿をしてみた。
RTO 云々はだいぶ落ち着いたと思ってたけどまだポツポツ話は聞くな。自分はもうRTOになって久しいし、出社も悪くないと思ってるし、なにより出社にこだわらない方がキャリアの選択肢広がってポジティブな側面もあるので、世間の RTOの風潮に対して思うところはないんだけど、まぁRTO かかった時に現場レベルであれこれ画策するのはまぁ無駄かなとは思う。RTO は会社のスタンスの表明であり、選択できるのは乗るか反るかの二択。 また、現場と経営では話してるプロトコルやそもそも見てるところが異なるので現場の意見を組むみたいなことはまずない。 なので納得いかなければ辞める他ない、という類のものなんだよね。
emahiro (@emahiro.bsky.social)
僕自身は現職が WFH -> RTO に移行して1年以上経過した上で、出社も悪くはないなと思っている。やはりオフラインの持つ圧倒的なレイテンシの低さはオンラインでは代替できない。この「生身」感こそがプロダクト開発にいい影響があるということを否定することは今の自分にはできない。
一方で仕事においては上記のようなスタンスでいるが、プライベートに目を向けると自分の私生活において今最も大きなイシューである「育児」とRTOが食い合わせが悪いことも重々承知している。
育児とRTOの相性の悪さもよく目にするし自分も当事者なので、わかると思うところも多いが、だからと言ってスタンスがブレることは多分ないので、音楽性の合うところに身を移す方が正直賢明だと思う。 あと思うに WFH にプライベートな生活をフリーライドさせるのは個人的にもどうかな?とは思うようになってきたので、やはり働けないと思うなら辞めるしかないと思う(繰り返し)
emahiro (@emahiro.bsky.social)
正直 WFH 派にも言い分はあるしそれは間違っておらず、一方で RTO にする理由もまぁわからなくもない、という感じを受けている。実際 RTO するまで RTO なんかありえんと思っていた側でもあったものの、やってみると便益も一定ある(その便益を享受するために何処かに負荷が偏っているのでそのケアは欠かせないが)
ちょうどタイムリーに Amazon が RTO を週5にするというニュースが界隈をだいぶ賑やかにさせた。
Update from Amazon CEO Andy Jassy on return-to-office plans and manager team ratio
これについてはこんなコメントをした。
文化の維持という側面はあるにせよ、コロナ禍の雇い過ぎからのゆり戻しをまだ続けてる、というふうに見えないこともない。
emahiro (@emahiro.bsky.social)
欧米、特に北米のテック企業はコロナ特需で肥大化した従業員の削減をここ数年徹底して進めている。一時期 GAFA のレイオフの話題が国内でもあったが、GAFA はじめとした北米の大企業は未だにこのレイオフもしくは Work Force Adjustment を継続している。以下のようなタレコミもあったけど Amazon のこの動きはブログに書いてあるようなナラティブもあるのだろうけど、個人的には従業員の整理をしている印象が強い。
タレコミ投稿は以下。
https://x.com/johncodezzz/status/1836205682539786345?s=46&t=6t3beFenTzsAglgkZj3OAg
当たり前だが数万人という従業金を有する大企業が RTO すれば街に賑わいが戻るし、地方自治体も潤う。コロナ禍でほぼ WFH になったらサンフランシスコのベイエリアが荒廃したなんてニュースを見たことがあったけど、それがシアトルにも当てはまっていた、ということなんだろう。
僕個人としては RTO にするうえで出てくる「組織全体の生産性の向上」「人と交わることで生まれるクリエイティビティ」「組織文化の維持・強化」といった側面よりもこういう現実的な話をちゃんと伝えてもらったほうがいいように思う(この話を Amazon は公表していないが、状況証拠を並べると信憑性は十分に有り得る話なんじゃないかと思っている)
話は少し逸れてしまったが、1個人として見ると WFH ほど良いものはないが、それは個人最適の話であって全体最適で見るとまた話は違ってくるのだろうと思う。
個人最適が全体最適にならないのは常なので、もし全体最適的な意思決定におて個人最適が脅かされ、それが嫌だというのなら、その環境を変えようとするより、自分自身の居場所を変えたほうがいいように思う。
特にプライベートにおける全体最適に対する負荷の閾値は個々人、家庭ごとに異なってくる。我が家の場合はたまたまちょっとだけ高いだけだと思っているし、プライベートを犠牲にしてまで仕事したいか、という一人ひとりの人生観にも関わってくるところでもあるので、自分を大切に生きるために最善を選択するべき。
それがたまたま「反る」ことになってもそれは仕方のない話だと割り切る方が良いように思う。
WFH/RTO の二元論については自分はそういう考えを持っている。