2025-1-4
割とよく言われる話かなと思いますし、僕も娘の育児を始めてからはこれを言われることがありました。
若い頃はキレキレに尖っていても結婚して家庭を持ち、子どもが出来るとキレや鋭さがなくなるなんていうのは、使い古された表現ですが、自分が当事者になるとちょっと感じ方が変わりました。
これなんだと思います。
別の表現をすると子どもや家族に関すること以外の事象についてはそれが例え仕事のことであっても思考の優先順位が下がったんだと思います。
独り身だったことは、仕事のこと、キャリアのこと含め色々情報を集めたり書籍を読んだりして自分の考えを持って、それが周りとの軋轢に繋がったこともあったり(なかったり)しましたが、正直これってめちゃくちゃ体力を使うことなんですよね。
「後先考えずに生きるだけで精一杯」な怪獣を日々見ていて、ものすごい勢いで体力が削られるので、育児以外で使えるリソースが極端に減ってしまうので、良い悪いは別にして細かいことは考えない(というより考えて判断するだけのリソースが残っていない)ようになりました。
結局のところ、自分や家族の人生に関わること以外は本当にどうでも良くなってしまうんですよね。そして子どもの成長の進度に合わせて関心ごとの領域も増えていきますし、一方で子どもが成長する=自分は老いるなので、能力的なキャパを考えても他の事を考える余裕というのがそもそもなくなってきてしまっています。
仕事に関わることはお金をもらうプロとして必要最低限のことについては、100%コミットしてますが、それ以上の細かいことについての思考は「任せる」ことが多くなってきました。
自分がやるべきなのは任せることができるための仕組みづくりだったり枠組みを作ることに徐々にシフトしてきているなとも感じます。もちろんこのあたりは会社のフェーズによりますが、リソースがそもそも避けない中で今までと同じようなアウトプットを出すにはスケールする方法を考える必要があるので、いい変化といえばいい変化です。ただスキルや知識の向上に割ける時間は小さくなっているので不安はあります。
また、家族と仕事という大きな関心事がある中では、この2つに関係のないことは本当に考える余力がなくなってきましたし、言っちゃえば無関心です。こう書くとだいぶ冷酷になったなとも読めますが、考えるヒマがないので関心がないのとほぼほぼイコールです。
つまり、人間が何十年生きてきて今更考え方や性格が変わるということはなく、単に関心事が変化して今まで関心ごとだったことにリソースを割くことができなくなっただけだと思います。
尖り続けるにはそれはそれでパワーが必要です。育児をするとそのパワーが別の場所に配分されるので、周りの人から見ると「丸くなった」と見えるだけなんでしょうねきっと。なんてことを BlueSky に投稿しました。
https://bsky.app/profile/emahiro.bsky.social/post/3lesxscj4ac2y