成功も失敗もその仕方が大事

公開日: 2021-1-17 / 更新日: 2022-7-2

はじめに

若いうちはたくさん失敗すべき、多くの失敗を経験することで学んでいく、ということをよく聞きます。

納得してるところもありますが、実際のところそれは本当かどうか疑問に思ったのでまとめてみました。

成功の仕方、失敗の仕方

いうまでもなく、僕は成功するか、失敗するかであれば成功する方がいいに決まっていると思います。できれば失敗なんかせずにずっと成功していたいです。

ただし、成功の仕方に注意が必要だと思います。成功するときというのは、その多くは外的要因、言ってしまえば運に左右されることが非常に多いため、何かうまくいったことが、自分自身の作為によって引き起こされたものなのか、そうでないのかを振り返る必要があります。

具体的には、新卒一年目で営業のMVPを取ったけど、たまたま予算を多く出してくれるクライアントを引き継いだ、とか、たまたま、クライアントの業績が伸びて取引額が増えたり、など、自分一人の力の及ばないところが原因になって、自分自身の結果に結びついてしまうことがあります。(もちろん本人の努力もあってのことだと思うので、結果を残すことは素晴らしいことです。)

運の要素が大きい成功は再現性がなありません。

自分が成功したときは、必ず「なぜうまくいったのか?」ということ振り返って再現性を高めていくことで、成功の確度を少しでもあげられるようにしたいものです。

「勝って兜の緒を締めよ」ですね。

では失敗について考えてみます。そもそもの思考のスタートは「失敗経験が是とされる」ことが本当か?という点でした。

失敗経験が多い方がその失敗から学び、次に活かしていくことができる、というのは事実でしょう。ただし、それは成功する準備をする、そして失敗を振り返るというプロセスとセットだと思います。

そこから何を学ぶかは、やはり自分次第、ということに尽きると思います。先ほどは成功の仕方について考察しましたが、同様に失敗も失敗の仕方が大事で、それは結局準備をしていたのか、ということに尽きるのかなと思います。

成功するために、あれこれ考えて、施策を打って、けどその効果は得られず結果として失敗だった。というケースはいい失敗のケースです。

なぜなら、成功しようとあれこれ考えていた中の、何がいけなかったのか?どうすれば良かったのか?ということを振り返って、次に似たようなことをする場合に、別のアプローチを取ることができるからです。

準備もほどほどの準備と成功を信じてギリギリまで思考した準備では、失敗した後の振り返りで得られる観点に差が出ます。なので、やるなら例え勝算が少なくても成功する前提で準備を進めた方が学びが大きいです。

しかし、何も準備をしない状態で失敗した場合、そこには何も残りません。自分がそのときに、「なぜやったのか?」「どうしてダメだったのか?」「次に活かせることはないか?」etc... 振り返り結果とそれに基づく次の一手が、準備をしない限り出てきません。

失敗すら再現性がないという最悪の事態です。

ここまでを、まとめると以下のような感じになるんだと思います。

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○ 良い成功 -> 成功する準備を行なった上で成功する。準備が結果に繋がったので、何が良かったのか?振り返って次にやることが見える。

▲ 悪い成功 -> 成功する準備をせずに成功する。運の要素が強く、再現性がない。なんで成功したのかわからないので、次にやることが見えてこない。

○ 良い失敗 -> 成功する準備を仕切った状態で失敗する。準備が結果に繋がらなかったので、何がいけなかったのか?を振り返って次にやることが出てくる。

▲ 悪い失敗  -> 成功する準備をせずに失敗する。何も残らない。

最後に

最後に成功と失敗について先に僕自身の考えに近い言葉を載せておきます。

  • 「負けて得るものより、勝って得ることの方が全然大きい。勝負事はやっぱり勝たなければいけない」 (貴乃花親方)
  • 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(肥前国第9代平戸藩主、松浦清、元楽天ゴールデンイーグルス野村克也監督の座右の銘)

僕の基本的なスタンスは「失敗から学ぶよりも成功から学ぶことの方が多く」、「成功は周りのおかげであり、失敗は自分のせい」だと思ってます。(自分のことは棚に上げてます笑)

だた、どうせ失敗するなら、いい失敗を重ねていきたいなと思いました。

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