アンラーニングと手離れと餅は餅屋

2026-3-22

  • #キャリア

ここ数年、LLM が出てきてから急速に実世界、特に自分の職種の業務領域には完全に普及しきってなくてはならないツールになった中で、自分も合わせるようにここ数年で仕事の仕方を変えている。

個人的には能動的に変えているというより、外圧によって変わらざるえなかったといったほうが正しいような気がしている。それだけ LLM の登場は不可逆な破壊的変更で、通常業務においては例えばプログラミングは完全にやらなくなった。

この辺りはいわゆる「アンラーニング」というやつで、自分がしっかり時代に合わせて自分自身のスキルやメンタルモデルを変化させられてることはいいことだと思っている。

プログラミングは好きだし、ちょっと前まではまだまだ人間の力が必要だなと思っていたけどもういらないレベルになってるし、当たり前に AI のほうが自分よりいいコードを書いてきている。もちろんコンテキストを全て与えられるときとそうでないときでアウトプットの精度に差はあるが、概ね自分の中では十分と言えるレベルにあるなと思う。まぁ言ってしまうとエンジニアとしては AI には何やっても勝てない、って感じである。

こういう時、「そうは言ってもまだまだ人間の力が必要でプログラミングはなくならない」と考えることもできるが、自分はもとよりあまりプログラミングにおいて自信を持ってる方ではなく、使えるものはなんでも使うタイプなのもあってこの辺り変に意固地にならずにサクッとAIの力を頼ることができるようになったのは、今になって思うとこれは自分の成長なんだと思う。

AI に任せるところはどんどん任せていくのがいいと思っているし、この AI の力で職域と呼ばれる境界が曖昧にもなってきていると思う。

AIの力で1人何役もやる環境で生産性を最大化していくことが良しとされてるし、この流れは止めることができないなと自分も感じる。むしろ止める必要もないと思ってもいるが、最近になって餅は餅屋だなと感じることも増えてきた。

言ってしまえば専門外の領域に AI の力を使って入っていったとしてもそのアウトプットは専門家が出したアウトプットには遠く及ばないということも実業務の中でわかるようになってきている。AI は自分を映す鏡とも言われるので、当たり前のことと言えば当たり前なんだが、AIの出した答えをそのまま確定事項として持ってこられても正直困る(世間ではこれを AI スロッピングとかいうらしい)

やはり専門性というのは大きなアドバンテージだし、プログラミングは誰でもできるようになったけどソフトウェアを作るのは専門業務としてまだ残るんじゃないかと思い始めるようにもなった。当然数は減るだろうが、専門家、プロの世界に素人やアマチュアがおいそれと入っていって同じクオリティを出すのはまだまだ難しい、というか AI という補助輪があっても無理なんじゃないか?とすら現時点では考えている。

早晩 AI の性能が上がってそんなことも言われなくなるのかもしれないが、AI の進歩に人間がついていくことができるのか、とかいろいろ考えると人間がやらないといけないことも次々と生まれてきそうな気はしている。

AIによって手離したものもたくさんあるが、同じくらい新しいものが自分に降りかかってくる予感もする。

ものすごい時代に生きてるなと実感する。