2026-7-4
6/30 のブラジル戦に負けたことでサッカー日本代表の FIFA ワールドカップ2026 が終わってしまった。
4 年に1度のお祭りで自分は日韓共催の2002から毎回見続けていてかれこれもう24年に渡って見てる計算になる。
もう四半世紀近くサッカー日本代表を見てるのかと思うと結構驚きでもある。
自分はサッカー観戦が好きで週末もプレミアリーグを観たり、Jリーグの試合もよく観る。
そんなサッカーオタクな自分からすると、毎回テレビ報道が「上振れ目標」で盛り上げるのは今までの大会だと結構違和感があったのだが、それでも今回に関してはベスト8は超えられるんじゃないか?とは思っていたので、また決勝トーナメント初戦で散ったのは妥当と思いつつ、残念でもあった。
※ ちなみに自分はベスト32 までだろうな、と予想はしていたので、そういう意味では予想通りの大会だったと言える。
ブラジル戦の敗戦についてはサッカーメディア、解説者、YouTube をはじめとして色々言われているが個人的には全体大会に続きの「質不足」だと思っている。質不足ではないという話はあるが、ブラジル始め世界のベスト10の国と比べると1軍を組める選手層にはまだまだ見劣りする。サッカー戦術が高度化、試合も高強度化するにあたり、90分というスパンで何度も戦術、戦い方、フォーメーションを変えていくのが常識になりつつある中、日本代表はまだここは世界と差があったと言わざる得ない。監督も采配も指摘されているが、ベンチメンバーでブラジルに互すことのできる攻撃の質を持つ選手がいなかったのが根本的な原因だろう(個人的には鈴木唯人辺りは期待していたが、おそらく怪我明けのコンディション問題が大きかったと思う。)
ならなおのこと選手選考はどうだったんだ?という話はあるが、この23人に不満があるかと言われるとそんなにない(三笘、南野がいない時点でカタールと同じ試合をすることはできないのは最初からわかっていたし、ここに入り込めなかったパリ五輪世代はどうなんだ?というのはもう少し言われてもいいのではないか?とは思う)
大会そのものは残念だったが、大会そのものは別にして自分はサッカー代表、特にこの世代をだいぶ長く見ていた側としてちょっと別の観点から今大会を勝手に振り返り(という名の感想)をしてみたい。
実はこの北中米ワールドカップがサッカー日本代表にとってチャンスだったと思っていたのは、現在のサッカー日本代表の中心世代は「東京五輪世代」であり、日本サッカー協会が五輪準備から考えると2018年くらいからカタールを経ての足掛け 8 年の強化の集大成となる大会だったからである。またこの8年に関しては森保監督は五輪代表監督も兼任しており、代表のコーチ時代から考えると10年くらい今の中心世代と代表活動を共にしている。それくらいリスクを取って投資しまくった世代だっただけに、ここでベスト8とまではいかないまでも過去5回チャレンジして全て4戦目以降には行けていないこの現状を打破してくれるのではないか?と真面目に考えていた。優勝は無理でも日本代表にとってW杯4戦目以降を戦うというのはまさしく「新しい景色」だったので、このスローガン自体はあながち行き過ぎた目標というわけでもない。
8年かけて日本代表を強化していたあるが、その最たる例が自分は「久保建英」だと思う。まさしく日本育成においても特異点であり、この選手を当時所属していた FC 東京がフリーで海外に(それもレアル・マドリードに)放出したという事実は今でも「そこまでやるのか...」という異常な話だと思っている。
(移籍後日、当時の社長からクラブの公式表明で、18歳で移籍することが約束だったと話しているが、そこまでしていたのか、、、という気持ちにもなった。)
他にも中心となってる日本最高の DF である冨安、最強川崎フロンターレの世代(三笘、田中、板倉、そして守田)も明らかに能力からすると格安で海外に移籍してしまっている。
この 8 年の投資に関しては、協会だけでなく J リーグ全体でも「ビジネス度外視とも言える移籍方針」を徹底して海外進出を後押しした、まさしくW杯のために血を流した期間でもある。
これに関しては PIVOT フットボールの以下の回で「FC東京のU23は久保建英のために作った」と当時の強化責任者が言い切っている。本当にすごい話だと思う。
※ これも余談だが、今の中心選手である堂安、中村敬斗、瀬古あたりも G大阪、C大阪の U23 チームとして当時の J3 に参入しているので、クラブはここでも多大なコストを支払ったが、代表の強化観点ではユース選手を J3 という3部だがプロの舞台で試合させるのはかなり意味があった取り組みにも思う。自分も実は久保くんのデビューを見に駒沢まで行っていた。
PIVOT の動画はこちら -> https://pivotmedia.co.jp/movie/13486
そんな国を挙げての血を流した期間の中心世代のサイクルが今大会で1つ終わる。正直言うとこの選手でやり切れる最高到達点が今大会だと思っているので、次回の地中海開催(スペイン、ポルトガル、モロッコ共催)の日本代表は少し「質」の部分で見劣りするのは否めないと思う。そういう予想をひっくり返してくれたら嬉しいが、4年で東京五輪世代も年齢が上がりパフォーマンスには否が応でも影響が出てしまう。
次の大会でも主力としていそうなのは GK のザイオンと久保建英(29歳で一番いい年齢)、佐野海舟、くらいじゃないだろうかと予想してる。森保さんの続投するかしないかにも左右されるが、少なくとも 8 年のサイクルは終わり次のサイクルで日本代表の強化をすることになるのは間違いない。
自分はこの8年間の成長が顕著だが、それ以上に20年以上日本代表を見てて思うのは、20年という歳月をかけて欧州5大リーグで当たり前にスタメンを張れる選手が出てきたし、チャンピオンズリーグでも主力となる選手が出てきたのは素晴らしいことだと思う。特にバイエルンやリバプールで当たり前に試合に出場する、ヨーロッパのカップ戦を主力として戦い優勝する、そういった選手がいるなんて誰も予想してなかった話になる。
20年かけて、この質の選手が生まれ、そしてW杯で下馬評通りの勝ち点を取るという世界にようやくこれた。あまり注目されないが、自分はオランダ戦の引き分けよりもチュニジア戦を実力通りに勝ったこと、そしてスウェーデン相手に戦い方を変えて引き分けてフランス初戦を避けたこと、これを実力通り、いつもどおりに完遂したことに今大会の意義はあると思う。日本は今まで下馬評では有利なのに何故か勝てないこと多すぎた。これはW杯という舞台なのかなと思っていたけど、ようやくこの実力通りの実力を出し、実力通りの結果を出す、という世界線に来れたと思うととても感慨深い気持ちになった。
こういう流れを見ると自分はこれからは欧州の舞台で活躍する指導者が現れてきて初めて世界のベスト10への扉が開けるのかなと思っている。
なのでもちろん次回大会で4戦目の壁は超えてほしいという思いはサポーターとして持っているが、現実的には早くてもう10年くらいかかるかなと思う。個人的には長谷部、岡崎慎二、そしてドキュメンタリーでも話していたけど鎌田は指導者志望らしいのでこの世代がコーチ、指導者としてヨーロッパの舞台で活躍できるとまた1つ日本サッカーのレベルは上がるように思う。
4年に1度の大会をそのまま楽しんでもいいけど、長く見続けていると見えることもあり、これはこれである意味「歳をとる醍醐味」と言えるかもしれない。
そんなことを感じた FIFA 2026 のサッカー日本代表だった。
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